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トロンボキサンはアラキドン酸から合成

アラキドン酸は私たちの生活にはなくてはならない成分として、広く認知されるようになりました。
その背景には、脳をいかに活発にさせるか、いつまでも脳の健康を保てるかなどの研究が進み、脳に必要な成分が次々と明らかになってきたからです。
特にアラキドン酸などの必須脂肪酸は、体内で合成できる量も少ないので外部から何らかの方法で補う必要があります。
肉や魚などを毛嫌いすることなく食べようと言われているのは、脳に必要な成分の不足が懸念されているためです。
私たちの複雑な神経や、動作、記憶や学習能力は脳が複雑な指令を信号として凄まじい速さで発信しており、その原料には脳細胞を作るための脂肪酸が必須です。

しかしアラキドン酸はトロンボキサンと呼ばれる別の物質も生成することがわかっています。
トロンボキサンとはあまりなじみのない名前の物質ですが、実は需要な疾患に関わっており、血小板の凝集・血管壁の収縮といった血液への負荷をかけることで知られる物質です。
トロンボキサンが急激に増加すると血液への負荷が強まり、気管支ぜんそくを引き起こしやすいといわれています。
アラキドン酸は良質の必須脂肪酸であり摂取が不足すると脳細胞の生成に負担が生じるようになります。
しかしトロンボキサンの数値が急上昇するのは身体にとって大きな負担であると理解できるのではないでしょうか。
そこで、大切なことが2点あります。
まず1つ目は、アラキドン酸の過剰な体内摂取は防ぐことです。
肉類の食事は多幸感を与え、味もしっかりしているのでついつい摂取をしすぎます。
しかし高カロリーですし、トロンボキサンの数値の上昇はおすすめ出来ません。
そこで、肉類ばかりを食べる生活は改め、魚でも補うようにシフトしましょう。

もう1つはトロンボキサンに対応する薬の摂取です。
すでに気管支ぜんそくを引き起こしている場合、トロンボキサンが生み出す悪質な成分を抑制する医薬品が、医師の指導の下で処方されています。
病気のケアには医薬品を活用しましょう。