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アラキドン酸とトロンボキサンについて

ちょっと難しい用語になりますが、みなさんはアラキドン酸とトロンボキサンとの関係はご存知でしょうか。
アラキドン酸は最近脳科学の研究の進化から注目されるようになりましたが、トロンボキサンという言葉はおそらくそこまで浸透はしていません。
しかし、この2つの成分は切っても切れない関係である、ということを今日は学んでいきましょう。

トロンボキサンは実は私たちにとって有効な成分なわけではありません。
逆に身体に負担をかける成分です。
ではどんな負担を与えてしまうのでしょうか。
トロンボキサンは喘息の原因とされる成分であり、血液のスムーズな活動を阻害する成分でもあります。
つまり、出来れば体内で増やしたくない成分の一種です。

ではどうして脳細胞の原材料として必ず私たちに必要であるアラキドン酸はトロンボキサンと関連付けされるのでしょうか。
それは、トロンボキサンの生成はアラキドン酸の摂取が原因だからです。
アラキドン酸は非常にユニークな必須脂肪酸の一種で、摂取をすると代謝を繰り返していきます。
代謝の繰り返しは確かに脳細胞の活性化には大きく役立ってくれるのですが、喘息へのリスクも増加します。
ぜんそくは気管支に起こる激しい咳や、ヒューヒューと呼吸を苦しめる症状で、子どもから高齢者まで起こる可能性はある病気です。
慢性化すると治療薬の吸引を繰り返す必要があり、体力が落ちている人ですと肋骨にも負担がかかります。
そこで、アラキドン酸への注目は2つの注意喚起をしています。

1つは、肉類の過剰摂取による成分摂取は避けること、もう1つは食事とサプリメントの2重摂取で負担を増やさないことです。
肉類を選択しなくても、さわらなどの魚類で摂取をすることができます。
つまり、食生活さえ改善すればトロンボキサンの過剰生成を防ぐことも難しいことではありません。
偏りのない食事を目指し、気管支を過剰にいじめないような生活を心掛けることが大切です。
もしも喘息を繰り返している方なら、食生活を見直すことも大切でしょう。