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アラキドン酸5リポキシゲナーゼの役割とは

必須脂肪酸という成分を知っていますか。
必須脂肪酸は体内に必要な脂肪酸をまとめて呼ぶ名称です。
この他にも必須、という名称が付くのは必須アミノ酸などが挙げられます。
必須脂肪酸は比較的脂質が多いし食材に含まれることが多く、肉やレバー、油、魚や卵などに多く含まれます。
最近脳に関して画期的な活動をするとされるアラキドン酸は、主に肉やレバーに多く含まれることで紹介されています。
魚や卵にも含まれているので、割と多くの食材に存在し、普段通りの食事を摂取していれば不足する可能性は低いとされています。
しかし食事が安定している家庭での話なので、食糧難のエリアや食事に対してついつい億劫になる高齢者の単身世帯では過剰どころか不足している可能性も高いのです。

そんな必須成分であるアラキドン酸は、気管支に影響を与える成分を有しているのも事実です。
有する、というより成分が変換すると捉えたほうがわかりやすいでしょう。
アラキドン酸はカスケードと呼ばれる変換する経路を生成し、たくさんの成分に変化を遂げます。
その中で、最近医薬品の向上にも役立っているのが「アラキドン酸5リポキシゲナーゼ」です。
これも変換して生まれる成分の一種なのですが、気管支や血管で活動し、特に炎症を起こす成分です。
そのため、気管支炎の研究が進む過程でアラキドン酸5リポキシゲナーゼの研究は非常に重要で、食事の見直しや医薬品の摂取で気管支炎の大幅な改善も見込めることがわかりました。
厄介な成分として紹介されていることが多いこの成分も、必須成分だからこそ引き起こしてしまう成分をどうやって抑え、改善させるかの良いヒントになったわけです。
必須成分は身体の健康を維持していくのにはどうしても必要な成分なので、今後もうまく付き合っていくしかありません。
そこで、柔軟に食事を見直し、医薬品の開発を進めていくことは人間の営みにとって非常に重要でしょう。
成分を否定せずに受け入れ、付き合っていくことと向き合うのです。